単行本2



ナルシス残照
ナルシス残照

石川貴一著/山本タカト画
1999年 2月 新風舎刊
四六判、170頁
1,600円 (送料別)


あまりにも突然の出来事に困惑する僕を、父さんは黒い上衣の胸元に引きつけた。
……トランシルヴァニアへ。飛び立つときに伸ばした僕の手元が、カーテンのレースを搦め捕り、握られたままに、引きちぎられたその端切れだけが、唯一、現実への証でもあるかのように、僕は、さらに強くそれを握り締めた。
「水仙の眠り」より
夕化粧
夕化粧

石川貴一著/山本タカト画
2004年 2月 沖積舎刊
四六判、273頁
1,600円 (送料別)

あきらは、俺の刺青に爪を立てながら、その桜闇のなかで、
……熱い。
と言っていた。
俺は胸の下でもがいているあきらを愛しく思う反面、苦しくもあった。
いずれ、あいつを失うときのことを思うと、……
「苦しい」
俺はそのとき、そう呟いていた。
「艶歌瀬戸戀」より



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